昨日は金曜ロードショーで「もののけ姫」を放送してましたね。
気がついたら既にアシタカとサンは出会ってましたが、
結局その後見続けることに。


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私、もののけはジブリの作品のなかでも、あんまり
好きじゃなかったのです。
劇場公開時に観た時の印象が「ナウシカの焼き直し」だったから。

アシタカ =ナウシカ
エボシ御前=クシャナ
ゴンザ  =クロトワ
牛飼いの長=城オジ

で、ナウシカと共通する画(え)や台詞が多く、
ナウシカ好きの自分としては「う~んイマイチ」だったのです。

んが、昨日見てたら「ナウシカとは違う」ということに、
お恥ずかしながらようやく気づいたわけです。
(似てる…はいまだに思ってますが)

特に今回印象に残ったのが、エボシとタタラ場の女たちの関係。
エボシはものすごく慕われてますよね、女たちに。それだけじゃなく、
タタラ製鉄所をかまえる(維持する)だけの力を持っているし、
刀も使えるし、本来は男が使うものである石火矢も使うし、
字の読み書きができるところから、学もあるようだ・・・。
それでいて、売られている娘をみると放っておけないとか、
病気の人間を世話しているとか、彼女の庭は
食べるための野菜を育てているというより薬草園のようだし…。
ナニモノなんだ、この女。

もともと、ここいらをすべる豪族の娘だったのか・・・
にしちゃぁ、逞しい。あ、でも昔の女は逞しいか。


タタラ場の女たちの「(タタラ場は)下界よりずっといい」
「男は信用できない」や、
「(エボシは)売られている娘をみると放っておけない」
という台詞から、彼女たち自身も売られた女なのかもしれない。
春をひさいでいたか、過酷な労働環境でこきつかわれていたかは
わからないが、そんな自分たちを保護して養ってくれているのが
エボシなんだとしたら、あの慕われ方は納得がいく。

エボシとゴンザの関係も面白い。
エボシは、ゴンザが自分に惚れていて、
だからこそ自分に手を出してこないのをわかっている。
で、いかちぃゴンザをそばにおいておくことで、
他の男からも自分をガードさせている。
正直力ばかりで無能(←ひどい)なゴンザだけど、
エボシからするととても利用価値があるのだ。

そういえば、今回気になったことのひとつに
「子供がいない」がある。
タタラ場は村のようになっていて、あれだけ
男と女がいるにもかかわらず、子供がいない。
アシタカと同年代(少年~青年)もいないよね…。
よっく探せばいるのかもしれないけど。
ということは、あのタタラ場は、ごく最近できたものなのだろうか。
戦モノに子供は邪魔だから・・・という理由ではない、と思う。


最初見たときはまだ高校生で、エボシはクシャナにしか
見えなかったし、エボシと女たちの関係は
宝塚の男役とファンくらいの関係にしか思わなかったけど、
やっぱり年齢を重ねると見え方がかわるの~。


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